2019年12月28日   KAWASAKI GPZ 900R



ピッチレスコート



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バイクのカウルを美観維持する仕上げ

 




デリケートな素材のカウルですから使い込んだスポンジ面で仕上げます。

写真ー左のように適量のピッチレスコートを付けて塗り広げます。
細かな線傷が消えて透明度ある仕上がりになります。


仕上げの過程を説明する前にスポンジについてお伝えしておきますね (^^♪




 スポンジについて

見てのようにまだ片面しか使って無いスポンジですが今回はこのスポンジでカウル仕上げを行います。


仕上げる前に右写真のスポンジを見て下さい。
半分辺りまで黒くなっている部分とピンク色が多くある部分との違いがハッキリ出ていますね。

黒くなっている部分はピッチレスコートが多く染み込んでいます。
ピンク色の部分は、まだまだこれから使い込むことでピッチレスコートが染み込んで行く部分になります。




ピッチレスコートが染み込んで黒くなったスポンジ面は粗さが無くなり使い勝手良くなります。
デリケートな黒色塗装、 アクリル素材やカウルのような素材仕上げに適しています。

更に、保護膜補充の薄塗りライト仕上げ向きになります。
それに肝心な 「スポンジ戻し」 には、このようにピッチレスコートが染み込んで黒くなった面を使います。

仕上げる素材との摩擦を生じさせない利点があるのが黒ずんだスポンジ面になりますよ (^^)/




一方、反対側のピンク色した面はまだ使って無い側になります。

ピンク色のスポンジ面には粗さがあります。
素材との仕上げに摩擦を生じさせることで使い勝手に欠けます。

力任せにゴシゴシ擦るスポンジ使いをすると
デリケートな黒色を含めた塗装やアクリル素材に擦り傷が入る恐れがあります (>_<)

少しでも弊害が生じないように粗さを取り除いたスポンジ面を使う訳です。


ピンク色のスポンジは主に水垢落としに使います。
摩擦が生じる事で酷い汚れを取るのに適しているからです。




スポンジの初使用の場合にウォーミングアップとして
ピッチレスコートをスポンジの何か所かに付けてヘッドライトやテールライトで 「前準備」 するのは
粗さを取り除く為の下準備です。

それを 「ウォーミングアップ」 とか 「前準備」 とかの表現で皆さんにお伝えしております。



それでは仕上げに進んで行きましょう !(^^)!







 左の写真

広い面積は隙間が出来ないように 「縦・横・円」 を交えて塗り広げます。


初仕上げで
くすみ、線傷消しを行う場合はスポンジに少量のピッチレスコートを付け足しながら塗り広げます。


アフターケアなどの
保護膜が残っている場合は一付け量のピッチレスコートで塗り伸ばすときれいに仕上がりますよ。



 右の写真

スポンジの端側を使って人差し指と中指の二本でスポンジを押さえながら仕上げています。

ピッチレスコートが染み込んで黒ずんだスポンジ面であれば少々ゴシゴシ擦っても磨き傷が入りませんよ。
スポンジから粗さを取り除いた利点となるわけです。

ご覧の縁の仕上げにはスポンジの端側を使います。
参考までに (^^)/






 素材が違っても

左側の写真をご覧下さい。
カウルと黒いカウルガードは素材が異なりますがピッチレスコートで仕上げる事が出来ます。

黒色素材には必ずP8コートで仕上げなけらばならないと言う事はありません。
ケースバイケースで色々な仕上げ方があります。

でも写真で見る黒色カウルガードが白くなって色褪せている場合の初仕上げには
P8コートを使って黒色復元しますが、奇麗な状態の場合はピッチレスコートでもお手入れできますよ。



ピッチレスコートを塗り終えてタオル拭きしたら終了です。

ピッチレスコートの余剰膜を出来るだけスポンジ戻しすると
仕上がり状態が一目瞭然ですから軽くササっとタオル拭きすると終わりです。

ツルツル感が気持ちいいからとタオル拭くを長く行うとピッチレスコートの余剰膜線が浮かび上がりますよ (笑)
その様な場合は改めて軽くスポンジを滑らせて余剰膜取りのスポンジ戻しをしましょう。


質感が気持ちいいからとついついタオル拭きをしがちな方も多いでしょうが
程々までにして置きましょう (^^)/




 透明度

タオル拭きをしているカウル側がクッキリしています。

表裏の両面を仕上げると、まるで黒い縁取りの
ガードラインしかないように見えます。


左側はまだホコリが積もったままで仕上げていません。

この大きさのカウルをピッチレスコートで裏表の
両面を仕上げても分あれば出来るお手入れになります。

一度ピッチレスコートで保護膜を作ると
アフターケアは窓ガラスコートで裏表の両面を
仕上げても分あれば出来るお手入れになります。


 ピッチレスコート & 窓ガラスコート

ピッチレスコートは塗装以外にも使える便利モノです。

今回の様なバイクのカウルのお手入れにも使えます。
細かい線傷とくすみをピッチレスコートで取り除くと透き通った透明度にカウルが仕上がります。



アフターケアは
ピッチレスコートの薄塗りでも構いませんし、窓ガラスコートを使ってもお手入れ出来ます。

ただしピッチレスコートだけの保護膜よりも
窓ガラスコートの保護膜を加えた方が雨の走行時に更に透明度を保ちます。

アフターケアのお勧めは窓ガラスコート仕上げです !(^^)!





 透明度効果


真ん中に水洗い時の水滴を残して境界線を作る事で
左右の見比べがより一層見やすくなりました。


左側が仕上がった部分で、右側が仕上げ前の部分です。

普通のタオルで水洗いしてからピッチレスコートでカウルの裏表両面を仕上げましたが
擦り傷無く透き通った透明度に仕上がっています。

洗剤などを使わずともバケツ1杯の水洗いとピッチレスコートで出来る結果です。
素材に優しいお手入れになるのをご理解いただけたことでしょう。



仕上げ前の状態でも
水洗い無しにピッチレスコート、又は窓ガラスコートの直塗り仕上げが出来ます !(^^)!

水洗いの手間を省きたい場合は直塗り仕上げでお手入れ下さい。
同じ結果の仕上げになりますからお試し下さい。

  




アップにして見るとこの様な状態です。
この程度のホコリや汚れなら水洗い無くても直塗り仕上げができます。

一度ピッチレスコートで保護膜を作ると
次のお手入れからは窓ガラスコートで透明度100%に透き通ったカウル仕上げが出来ます。

ゆっくり仕上げて分程度です。
仕上げ慣れすると分くらいで両面仕上げが出来ますよ。

それだけ簡単なお手入れということです。
時間にとらわれずに丁寧に楽しむ仕上げで遊びましょうね。

    





 初仕上げの一手間


カウルを取り外すのが苦にならない方は、初めてのお手入れの時にカウルを外して裏表の両面を仕上げましょう。

次回からは取り外さずにスポンジ撫ぜが出来る範囲の部分を仕上げます。
そしてタオルの拭き取りの時にスポンジが届かなかった部分までタオルを押し込んで拭きます。

意外と写真で見る狭くなった先はきれいな状態で保ちますよ。
でも数か月に一度、又はくすみだした時にカウルを外してお手入れするようにしましょうね。


スポンジもタオルも写真で見るように力を入れて変形しない仕上げ方をしましょうね。
きれいに仕上げるコツです。




この様な透明度に仕上がりました。

磨き傷や擦り傷などの細かな線傷が入る前にこのお手入れ方法を取り入れて下さい。
気持ちがいい透明度の美観維持ができますよ。

    


(^^)/ バイクぴかぴか アドバイス 

保護膜ケアが美観仕上げ、美観維持に効果を発揮してくれますよ。



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